ピタン、BSBCCへようこそ!
BSBCCにとって70頭目となる保護個体「Pitang(ピタン)」を10月25日に迎え入れました。
ピタンは推定4ヶ月齢のメス、若干の栄養失調ですが、到着してからとても活発に動き回っています。
ピタンは2024年10月16日、サバ州 Sipitang地区の道路脇をひとりで歩いていたところ、村人に発見されました。
母グマが近くにいなかったため、心配した村人がサバ州生物局に通報し、保護され、BSBCCにやってきました。
ピタンの発見された道路はアブラヤシのプランテーションが一面を覆うエリア。マレーグマが自然に生息する地域ではありません。
また保護時、ピタンは人に慣れている様子で、哺乳瓶からミルクを飲む方法も知っていました。
そのため、母グマは密猟され、ピタンは数週間密猟者のもとで飼育されていた可能性が高い、と考えられます。
密猟者がその後ピタンを放したのか、通報者が密猟者なのか…真相は謎ですが、長期間飼育されずに、早い段階で保護されたことを嬉しく思います。
飼育期間が長いと、その分人慣れしてしまったり、本能が発現せず、野生へ返すのがとても難しくなってしまいます。
BSBCCで現在保護しているマレーグマの大体数はその理由で野生復帰が難しいマレーグマたちです。
しかし、ピタンのように飼育期間が短い、もしくは無く、生後数ヶ月で保護されてくるマレーグマには、野生に戻るチャンスが大いにあります。
ピタンは今後、BSBCCで養い体力を回復した後、リリース候補としてのリハビリを開始します。
BSBCCのスタッフが代理母となり、幼い頃から森の中を一緒に散歩することで野生で生きていくために必要なスキルを4年間(子育て期間)かけて習得し、自立できるようになったら野生へ帰す予定です。
ピタンの続報をお楽しみに!
ピタン、立派なマレーグマに成長してね
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Gary (日曜日, 27 10月 2024 14:01)
Pitan!
千葉ひとみ (日曜日, 27 10月 2024 14:04)
ピタンちゃん将来が明るいものでありますように!
母グマの代わりにクマ人生のスキルを教えるBSBCCのスタッフさん、ありがとうございます�ピタンちゃん、がんばれー。
みと (日曜日, 27 10月 2024 14:11)
どうか健やかに成長できますように!
Poe (日曜日, 27 10月 2024 14:23)
衰弱が進まないうちに、事故に合わないうちに保護されて本当によかったです
悲しい過去を持っていそうなピタンですが、新しいお母さんと一緒にトレーニング頑張ってね
「ピタンが森に帰る日」をこの目で見届けたいです
terucci (月曜日, 28 10月 2024 07:17)
情報者が密猟者の可能性という所に、その見方があるのかと衝撃です。とにもかくにも保護されて本当に本当に良かったです。明るい未来になりますように、よろしくお願いします